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「せや、大先生、いまからAちゃんロボロさんに交渉しに行くんやけど、その付き人としてついて行ってくれません？」
「エェ 僕が？ 交渉って何しに行くん」
ショッピが鬱の質問に簡潔に答えると、鬱は ほーん と目を細めた。そしたら一秒たりとも悩む素振りを見せずに、案外簡単に笑う。
「そういうことならええよ。Aちゃんが死んだらシャオロンあたり荒れるやろうし、それは困るからな」
まあ、それは鬱の言い訳で、助けられる女は助けるぞ！ という鬱の馬鹿みたいなポリシーに則った意見が八割なのだが。助ける義理もないが助けない義理もない。女には恩を売っておくべきだと鬱は結論づけた判断がコレだ。鬱は屑の中でも合理的であって優しい方なのかもしれない。
Aはそんな彼の心情など知らぬまま、あからさまに笑顔になって鬱に駆け寄った。ついさっきまで掌の中にいたAが一目散に逃げてしまって、ショッピの口の端から思わず母音が洩れる。
「あ」
「鬱さん、よろしくお願いします！ 頼りにしてます」
「エッ ぁ おうよ！」
鬱も同様、ついさっきまで空っぽだった掌の中にAが潜り込んできて、驚きで口の端から母音が洩れた。が、別に悪い気はしないしむしろAは褒め上手な性分なので、悪くねぇな！ と影で鼻の下を伸ばしている。ショッピは今すぐベッドから飛び降りて彼女に妙なことをするなと牽制したかったが、ロボロから監視カメラの動画を略奪するまでの辛抱だと思うと何とか堪えられた。
໒꒱· ﾟ
鬱の武勇伝を聞いては凄い凄いと褒め称え、気がつくと幹部塔の前に到着していた。話を聞くところ、鬱は幹部だったらしい。まあ胸元に着いている金色のピンを見て何となく察していたので、対してショックはなかった。それに鬱とはコネシマよりは会話出来るとはいえ、Aの中ではまだ他人の範疇である。彼が幹部だろうと幹部でなかろうと他人事なので、彼女にはそんなことひどくどうでもよかった。
行こか、と朗らかに笑った鬱がAの手を取る。慣れた手つきにAは少し驚いて、元気よく応えた。
幹部塔の設計は寮棟と何ら変わりなかったが、唯一違ったのは人の数である。幹部塔は寮棟よりも圧倒的に人が少なかった。そも入れる人が限られているので当然と言えば当然だが。
数分長い長い廊下を歩いては階段を登って進み続けると、鬱の足が一枚の扉の前で止まった。
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にのやも(プロフ) - 梓月さん» 流石悪運なだけありますね(><) シナナイデ……ツヨクイキテホシイデス……😢 (5月2日 23時) (
レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
梓月(プロフ) - ｴｪﾝ また何かに巻き込まれようとしている…泣 ﾄﾞｳｼﾃ…ﾄﾞｳｼﾃ……無事に生きてくれぇ〜 (5月2日 19時) (レス) @page35 id: c21b6e797e (このIDを非表示/違反報告)
にのやも(プロフ) - 元薺(サイ)だった者さん» コメント有難う御座います(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”！ 例の美女は私のタイプの塊なので魅力を感じて貰えて冥利に尽きます！︎︎︎︎ 読者様の好みの作品を作ることができて光栄です、是非最後までお付き合い下さい！⋆* (5月2日 17時) (レス) id: 4e49335954 (このIDを非表示/違反報告)
元薺(サイ)だった者(プロフ) - コメント失礼します！主人公ちゃんの特異な体質や、それにメンバーがどう対応していくのか…そしてあの美人ちゃんの性格全てが魅力的すぎて…こういう作品が大好きでずっと探してたんです…！これからも応援してます！ご無理せず更新頑張って下さい！！ (5月1日 19時) (レス) @page33 id: b4227fd166 (このIDを非表示/違反報告)
*ゆきうさぎ*(プロフ) - にのやもさん» にのやも様のモチベになったら読者としては幸せでございます🌷.* 更新は読み返しながらゆるりとお待ちしておりますので、焦らずにのやも様のペースで❀ (4月20日 20時) (レス) id: aa12f1452f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にのやも | 作成日時：2024年4月5日 19時
