【d!】前世は打ち首今世は入れ替わり (ページ10)

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ロボロside

…出ない。
すぐさまかけ直し、イラつきから何度も何度も地団駄を踏む。他の客の目線も知らないまま思わず席をたちそうになるほど。

ut「シッマ出えへんの？」

ドリンクの氷をストローでカラコロ回している大先生がヘラヘラ、ニヤニヤと半笑いで聞いてくる。
ロボロは溜め息がこぼれ片手で顔を覆う。

rbr「出えへんから何度もかけなおしてんねん」

ut「ゾムも気分じゃないって来うへんかったしな」

rbr「まだアイツは連絡寄越したからええねん」

今日のいつ、電話をかけても一向に出る気配のないコネシマ。集合時刻に三度、昼御飯に一度、３時くらいに一度、そして現在に至る。
家へ凸りに行こうとしたがいつものことだし、と嫌そうにしてた残りのメンバーに止められた。面倒だったのだろう。

ut「ロボロも律儀やな～、ほっといたらええのに。どうせ寝とるだけやって！前と同じ流れやん」

確かに遅れたりばっくれるのは初めてじゃない。むしろ常習犯の１人だ。

rbr「確かにそうやけど…」

最近は割と呆れと諦めの境地に達している。

………。

…………………。

…………………………。

ここまできたら流石にでないか。
こっちから通話をキャンセルしようとする。

すると、呼出音が切れる。

kn「も、もしもしぃ………」

出やがった、コイツ。
ロボロの反応に気付いた大先生は驚く様子もなく、のんびりメニューを眺めている。