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この前の戦争で大きく怪我を負ってしまい、長いお休みをもらって実家に帰省していた。
長い休養を終えて久々の出勤日、心配性の兄は城門の前まで着いて来てくれている。相変わらず私の事赤ちゃんみたいに扱うんだから。少しおせっかいがすぎるけれど優しい兄と久々に一緒にいられる時間が残り少なくなっている事が名残惜しかった。
『それじゃ、この当たりで』
「いや、もうちょっとだけ……」
『さすがに中は駄目だよお兄ちゃん』
まだまだと渋る兄を門前で説得していると、正面からよく通る声が響いてきた。
「あ！！Aちゃんやん！！おかえり〜！！」
このよく澄んだ真っ直ぐな声、紛れもなくロボロである。
「帰って来てたんやなぁ、怪我は平気なん？」
『まあ大丈夫。この通り』
「よかった、俺めっちゃ心配してたんやからな？怪我したって連絡くれへんし、怪我した事俺が噂でようやく知れた頃にはもう実家帰ったってシャオロンが」
そりゃあ怪我したくらいでロボロに連絡するはずもない。
乾いた笑いしか出てこない私に全く気が付かないらしいロボロを傍目に、兄が眉間にシワをよせて聞いて来た。
「え？なに？彼氏？」
『いや』
「あ〜、はい！彼氏のロボロですぅ」
おいコラ。上機嫌で腕に抱きついて来たロボロを軽く嗜める。下手すると本当に彼氏だと思われかねない。こいつだけは絶対に嫌だ。
「えーAついにかぁ、お兄ちゃん嬉しいよ」
『違う違う違う喜んでるところ申し訳ないけど違うからコレともだ……知り合いだから』
「ちょっと他人行儀すぎるんちゃう？あ、あれ？周りの人には言わないって約束気にしてるん？」
『ちょっと黙ってなロボロくん。お兄ちゃん、全然そんな事ないから』
「んふふ、恥ずかしがり屋さんやもんなぁ？」
「確かにAは素直じゃないとこあるからな」
ダメだ。イタチごっこだ。なんかお兄ちゃん乗り気だし。
機嫌の良さそうなロボロを睨みつけたらウインクが飛んできた。こりゃ後が大変だな、いろんな方面で。
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元青磁(プロフ) - 森。さん» ﾜ°……！？あばばばばありがとうございます(；▽；) (4月18日 20時) (
レス) id: d3f69151ea (このIDを非表示/違反報告)
森。(プロフ) - この甘すぎずさっぱりしすぎずの距離感好きです！！！ (4月18日 17時) (レス) @page20 id: 21990a494b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：元青磁 | 作成日時：2024年4月9日 4時
